ずるい考え方 ゼロから始めるラテラスシンキング入門の目次
- ラテラルシンキングとは
- ラテラルシンキング と ロジカルシンキング
- ラテラルとロジカルは相互補完
- なぜラテラルシンキングが必要なのか
ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門について

タイトル:ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門
- 著者:木村尚義
- 出版社:あさ出版
- 紙の本のページ数:183ページ
- 発売日:2016年8月2日
ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門 の要約
この本は、ラテラルシンキングについてどういったものか、効果を最大限発揮するにはどうしたらよいかというのをわかりやすく解説しています。
大きく分けると3つかな、と思います。
ラテラルシンキングとは何なのか、それを利用するには、具体例の3つです。
ラテラルシンキングとは
そもそもラテラルシンキングとは何なのでしょう?ラテラルとは「水平」つまり、水平思考といいます。
どんな考え方かというと「発想の幅を広くして、自由に考えること」です。
筋道だてたり、掘り下げて考えたりしなくてもOKで、いきなりゴールにジャンプして向かうような考え方です。
それとは逆がロジカルシンキング「論理的思考」です。
ロジカルシンキングはラテラルシンキングとは逆に垂直思考とも言います。
論理的に筋道立てて、正解を掘り下げていく思考法です。
ラテラルシンキングを利用するには
ラテラルシンキングには3つの能力が欠かせないといわれています。
- 疑う力
- 抽象化する力
- セレンディピティ
疑う力
人にはどうしても固定観念や常識があります。
そういった思い込みが新しい発想の邪魔になることがあります。
そのためには「なぜ?」と疑う力が思わぬ発想をうみだすことがあります。
抽象化する力
抽象化する力は「本質を見抜く」ことにつながります。
例えば、自動車の大量生産を始めて挑戦したフォードは馬車を抽象化してかんがえ「馬車」ではなく、「早く移動するもの」と考えます。
「早く移動するもの」であれば馬車でなくてもよいのです。
セレンディピティ
セレンデイピティとは「何かを探しているときに、それとは別の価値あるものを偶然見つける力」と本書ではいっています。
また、「偶然を偶然として無視しない力」とも言っています。
例えば、こんな話があります。お菓子の酸化防止剤を開発しているときに、実験で使っていた鉄粉が発熱してしまいます。
普通なら失敗として、捨ててしまいますがこれを他に物に使えないか考えここで「カイロ」ができました。
どんなラテラルシンキングがあるのか
スティーブジョブズのこだわり
スティーブジョブズは、大学時代にカリグラフィを学んでいました。
「パソコンで色々な書体が使えたら楽しいだろうな」と考えマッキントッシュにフォント開発をとりいれます。
この当時はコンピュータには無機質な文字しかなく、複数の書体があるマッキントッシュは注目されました。
さっぽろ雪まつりのはじまり
さっぽろ雪まつりのはじまりは当初捨てられた雪を使って市内の中学生、高校生が雪像6基をせいさくしたことかはじまりました。
これが重要な観光資源となりました。
無駄なものに新たな価値をみつけるという事もラテラルシンキングの一つです。
ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門 の感想
タイトルに「入門」とあるように、わかりやすい表現や具体例も交え、ラテラルシンキングを試してみるための質問もあります。
ラテラルシンキングって何?聞いたことあるけど・・・という方にはおすすめのラテラルシンキング入門書です。
入門書とはいえ、本質はとらえている内容ですので最後まで読めば理解はできるはずです。
よくわからないけど、知りたいという方にはおすすめの1冊です。
読んで感じたおすすめのアクションプラン
一度、「ずるい」と思うよな考え方で問題解決をする方法を考えてみる。
人はどうしても、常識や思い込みを持っています。こうでなきゃいけないという考えを捨てて「ずるい」解決方法で考えると新たな発想が発見されるかもしれません。