本の情報

堀江貴文VS.鮨職人 鮨屋に修業は必要か?
- 著者:堀江貴文
- 出版社:ぴあ
- ページ数:214ページ
- 発売日: 2018/12/14
要約【堀江貴文VS.鮨職人 鮨屋に修業は必要か?】
「ホリエモン」こと堀江貴文さんと鮨職人との対談の本です。
2015年に「修業はバカ!」発言で炎上をしました。
本を読み進めるとその発言の真相が理解できると思います。

職人になるには、何年も下積みは必要じゃないの?
7人の鮨職人との対談
堀江貴文さんと鮨職人との1対1での対話形式ですすみます。
本の対突は「VS]とありますが、強い論争ではなく和やかな対談です。
鮨屋の大将はどの方も個性的で、鮨職人になった背景も知ることができます。
- くろ崎 黒崎一希氏
- 照寿司 渡邉貴義氏
- 鮨一幸 工藤順也氏
- はっこく 佐藤博之氏
- 鮨りんだ 河野勇太氏
- 鮨職人秦野よしき 秦野芳樹氏
- 鮨あらい 新井祐一氏
先輩がやっていたことを盲信しない
夜明けから毎日、市場に行く。
先輩がずっとやっていたからやらなければいけない。
そういった考え自体がもうすでに神話といっています。
LINEでやり取りをしたり、
市場に毎日通っている人でも情報収集や人脈形成のために行っていて
目的がはっきりしている。

意味のない「しごき」をしない
そもそも鮨職人は料理人口のなかでも人材不足で人数がたりない。
いまはもう無駄な「しごき」をすることはない。
過去はあえてふるいにかけて、いたのかもしれませんが
今はやめると人が回らなくなる、という現状に気づいている。
外国人客が鮨をもとめて来る
日本の鮨は日本でしか食べられない。
材料は現地でしか揃えられないからです。
今は、世界の視野がひろがって、世界が日本の高級すしを求めている。
高級鮨のターゲットは日本だけではない。

とりあえず、お寿司が食べたくなりました・・・
「修行はバカ」の真相
修行はバカというのは、技術を磨くこと自体がバカという意味ではありません。
修行という名前の響きで美徳化してしまい、
若い力を単純な労働力として搾取してしまうのは、どうなんだろう
という警鐘の意味があります。
7人との対談の後に、最後に特別対談として『鮨 青木』の主人、青木利勝氏
が8人目として登場します。
調理学校の卒業生は50%が給食センターや弁当や、40%が洋食や中華、パティシエになる、10%が和食。
鮨屋はその10%の和食屋の1割。
つまり鮨屋を目指すのは全体の1%しかいないということになります。
そして青木氏は最後にこのようなことを言っています。
地道に下積みから始める人もいれば、鮨学校で勉強する人もいるし、脱サラして自分のお店を構えちゃう人もいる。全部アリだと思うんです。大変なのはそこから。お客様と対面で握り始めてからが鮨屋の本当の修行なんですよ。
堀江貴文VS.鮨職人 鮨屋に修業は必要か? 堀江貴文 より引用

効率化をしても、鮨屋の大将としてやり始めてからが本当の鮨職人の修行が始まるんだね。
【堀江貴文VS.鮨職人 鮨屋に修業は必要か?】の感想
タイトルはちょっと刺激的ですが、言い争いになることはなく
本のなかは進行していきます。
対談形式で進みますが、何も鮨職人だけの話ではなく
会社組織に勤めるようなサラリーマンにも通ずるところがある
と思います。
今までやってきたことを意味もなく正しいと思ったり、常識だよといわれていることろをそのまま信じ込む。
そういった事が、「修業をするのはバカ」ということにつながってくるのだと思います。
自分の頭で考え、常識を疑うことは大切ですね。
読んで感じたおすすめのアクションプラン
先輩や上司、教えてもらった事を常識として信じ込まず、
一度、常識を疑い自分の頭で考えてみよう。
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