【DEATH「死」とは何か】の要約
DEATH「死」とは何かな【縮約版】と【完全版】があります。
私が読んだのは縮約版です。
完全版は読んだことがないですが、一度縮約版を読んでみてから完全版を見てみるのもよいのではないかと思います。
死はなぜ悪いのか?
「死」について考える。
死ぬことを考えるだけでも恐い方もいらっしゃるのではないでしょうk?
なぜ、「死」が悪いものとして考えるのか、この本ではいくつかの理由に分けて述べています。
「死」とは本人は意識がなく、認識することができない状態。つまり生まれる前と同じことです。
生まれる前が悪いと考える方はあまりいないのではないでしょうか?
また、なぜ「死」が悪いのかをこのように説いています。
なぜ死は悪いのか?なぜなら、死んでしまったら、存在しなくなるからだ。そして、存在しないのは悪いとなぜ言えるのかと問えば、答えは、人生における良いことの数々が味わえなくなるから、だ。もし自分が存在しなければ、生きて存在してさえいれば得られるものが得られなくなる。死が悪いのは人生における良いことを奪うからなのだ。
「死」とは何か シェリー・ケーガン
これを「剥奪」説といいます。
生きていれば体験できたかもしれないことがなくなってしまう事です。
これを最も肝心だという事を言っています。
不死になりたいか?
とはいっても、死なない「不死」になれば幸せなのでしょうか?
それが最善なのでしょうか?
長く生きれば多くのことを体験し、「飽き」てしまいます。仮に記憶喪失を導入して生きていてもそれは同じ人間が生きているといえるのでしょうか。
では、最善の生は何なのか?
けっきょく最善なのは、自分が望むだけ生きられることではないかと思う。
「死」とはなにか シェリー・ケーガン
いま私たちが死ぬような年齢が早すぎるという解釈も考えられます。
死ぬ前に考えておく6つの問題
「剥奪説」とは切り離された特徴・問わなければならないこととしてこの6つがあります。
- 「死は絶対に避けられない」という事実を巡る考察
- なぜ「寿命」は平等に与えられないのか
- 「自分に残された時間」をだれも知りえない問題
- 人生の「形」が幸福度に与える影響
- 突発的に起こりうる死との向き合い方
- 生と死の組み合わせによる相互作用
有限だからこそ生をより大事にできる
人はいずれ死ぬ。それは避けられない事実です。
だからこそ、より人生をより大切にすることができるのです。
【DEATH「死」とは何か】の感想
死について真剣に考えるこの本を読むことで、今まであまり考えていなかった死について現実として感じ、考える機会になりました。
とはいえ、「死」はやはり恐いものというのは結局かわらない、どころかよりリアルに感じたのでさらに恐くなったような感じもします。
本の中にもあるように人は自分が死ぬということをを考えずに生きているのだと思います。
いつ死んでもよい、と考えるのは難しいのかもしれませんが限りあるものだからより今の時間を大切にしたいと感じることができました。
【DEATH「死」とは何か】の読んでのアクションプラン
- 明日死んでもよいと思えるぐらい後悔のない生き方をする