
先輩!最近、新入社員が入社したんですけどなかなか仕事を覚えてくれないし、間違いが多いんですよ~。

そうなんだね、新入社員の教育に苦労しているんだね。どんな教え方をしているのかな?

教え方ですか~、そうですね。わからないことが多いようなので手取り足取り丁寧に教えているつもりなんですけどね~。

なるほど、どういう教え方がどういった成長につながるのかちょっと考えてみよう!
コーチングとは?ティーチングとの違いは?
後輩くんはどんな教え方をして、何がうまくいかなかったのでしょうか?
それにはコーチングとティーチングがポイントになってきます。
本記事では後輩育成における基本的な教育コーチングのやり方やティーチングとの違いを解説していきます。
また、コーチングのメリット・デメリットと効果的なやりかたも合わせて解説していきます。
ぜひ、後輩や部下の教育の参考にして下さい。
コーチングとは?
コーチングとは、相手に対してすぐに答えを教えるのではなく一緒に考えたり問いかけをしたりするなどをして自ら考え引き出すやり方のことです。
「教える」というよりも「引き出す」というイメージです。
一方通行で指導側が答えを伝えるのではなく、相手に考えさせて導いていきます。
方向的には指導者側だけが伝えるのではなく双方の情報の交換になります。
ティーチングとは?
ティーチングとは、指導者側がそのまま答えを伝えます。
指導者側の知識や経験、マニュアルなどを伝えます。
相手に方向的には一方通行になります。

なるほど、コーチングは相手との対話のような感じで、ティーチングは学校の先生のような感じですね。

そのとおり大人数でもできるのがティーチングのメリットでもあるよね。

コーチングのやり方
では、実際にコーチングで後輩の指導・教育をやってみましょう。

では、先輩よろしくお願いします。

じゃあ、始めてみようか。では、例をあげてやってみよう。年配の顧客に対しての営業売上が低いという問題点を克服できるようなコーチングをやってみよう。
コーチングの実践

じぁあ私が聞くから答えてみてね。営業をやっていて年上のお客様、とくに年配のお客様が苦手なんです。どうしてもうまく話せなくて年配のお客様だと成績があがらないんですが、どうしたらいいでしょう・・・

そうですね、年上のお客様だったら自分の考えやプライドがあるからまずは考えを尊重して、効くことから始めるといいと思いますよ。

・・・

え?違いました?

言っていることはあっているだけど、それさっき言ってたティーチングだね。

先輩・・・わからないので実践して教えてください( ;∀;)
答えを即、教えてあげるのがティーチングです。
コーチングは、相手の答えを引き出す方法です。


じゃあ、やってみるね。さっき、年配の方が苦手っていってたけどどういったときに苦手と感じるのかな?

う~ん。高圧的な感じの方とか苦手です。

そうか、そんな方とうまく接するにはどうしたらいいかな?

そうですね。話を聞くことでしょうか、そうすれば言いたいことを言えて聞いてもらえたことで信頼関係ができると思います。

と、いう感じで質問をして答えを引き出すのがコーチングなんだよ。

なるほど!!
コーチングのメリット・デメリット
コーチング、ティーチングの実践をしてみましたが、どちらもメリット・デメリットがあります。どちらが優れているというわけではなく場面によってうまく使い分けることが大切です。
では、コーチングのメリットデメリットを見ていきましょう。
コーチングのメリット
- 似たような場面や課題が出たときに解決をすることができるようになる。
- 今後の応用力が身につく。
- その人に合った時間ややり方で個性を伸ばすことができる。
コーチングのデメリット
- 考えるのを待つので、時間がかかる。
- そもそも知識やスキルがないと考えても答えが出ない。
- 1対1が基本。大人数の教育には適していない。
まとめると、ある程度の知識やスキルがあれば1対1でその人に合わせ個性や能力を伸ばすことができるが、時間がかかることと大人数の教育には向いていない。
ティーチングのメリット・デメリット
ティーチングのメリット
- スキルや知識が少ない人にも有効
- 講義のように一度に大勢の人でも有効
- コーチングに比べ、短時間で教育ができる
ティーチングのデメリット
- 応用力が育たない。
- 受け身になる。
- 個性やその人の考える力を伸ばすことができない。
まとめると、講義のように一方的にこちらの言いたいことを伝えるのがティーチング。向いているのはマニュアルなど一定の品質を保つための教育やコンプライアンスのようにやらなければいけないことを徹底させるようなことです。一人一人の個性を伸ばすというよりも、一定の品質を保つための教育でばらつきを防ぎ、スピーディに教育ができるのが特徴です。
まとめ それぞれの強みを活かした教育方法を選択する
コーチング、ティーチングにはそれぞれの強みがあります。
マニュアルやコンプライアンスを徹底させるにはティーチング。個性を伸ばし、その人自身の能力をのばしていくにはコーチングを活用するとよいでしょう。